東レのUF膜モジュールが採用された中国最大級の下水高度処理プラントが稼働開始

Jul. 19, 2022

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このたび、中国の河北省保定市銀定荘下水処理場高度処理プラントに東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:日覺 昭廣、以下「東レ」)のUF膜モジュールが採用され、7月に稼働開始しました。銀定荘下水処理場高度処理プラントは、31.5万㎥/日の処理水量を誇り、UF膜法として中国最大級の下水高度処理プラントになります。
UF膜モジュールの供給ならびに技術サービスの提供は、中国にて当社水処理膜製品の販売と技術サービスを担う「藍星東麗膜科技(北京)有限公司」(所在地:中国・北京市、略称「TBMC」)が担当します。東レは、TBMCを通じて現地ニーズに合った製品供給と技術支援を行うことで、中国国内における水環境改善、水不足問題の解決へ貢献してまいります。

河北省保定市銀定荘下水処理場高度処理プラントは、工業化が目覚ましい雄安新区にある淡水湖、白洋淀(はくようてん)の水質を保護するための重要な公共プロジェクトの一環として建設されました。中国では、年々厳しくなる環境規制に伴い、排水処理基準が段階的に引き上げられています。これまで下水処理に一般的に使用されていた活性汚泥処理法では、政府の要求する水質基準をクリアできないことから、UF膜を組み入れた高度な水処理プロセスの導入が求められていました。
東レのUF膜モジュールは、化学的・物理的に高い安定性を有するPVDF(ポリフッ化ビニリデン)製であり、高透水性と耐ファウリング(汚れ)性が両立されるよう独自の製膜方法による複合膜構造を採用しています。また、ろ過水の水質向上を図るべく、膜孔径は0.01μmと他社製品と比較して小さく設計されています。今回、東レUF膜モジュールの高い信頼性と、薬品洗浄頻度の低減に伴う運転コストの低減、そして基準値を凌駕する高い処理水質が評価され、採用につながりました。  

中国では、政府の発令した「循環経済の発展に関する第14次5カ年規画」に基づき、水質汚染対策としての水処理膜へのニーズが高まっています。東レは、同国でTBMCの他、水処理膜製品の製造会社である「東麗膜科技(佛山)有限公司」(本社:中国・広東省佛山市、略称「TMFC」)、水処理技術の開発や技術サポートを行う「東麗先端材料研究開発(中国)有限公司」(本社:中国・上海市、略称「TARC」)を有しております。今後も、東レグループで連携しながら、中国現地顧客に合った製品やサービスを提供することで、中国の水問題解決を推進してまいります。

東レは、2050年に目指す世界を示した「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」や、持続的かつ健全な成長の実現に向けた長期経営ビジョン“TORAY VISION 2030"の中で、安全な水の提供を東レグループが取り組むべき課題として掲げています。優れた先端技術と水処理膜製品の提供を通じて、SDGsをはじめとする世界的目標の追求のために、全力を尽くしてまいります。

今回、東レがUF膜モジュールを納入する河北省保定市銀定荘下水処理場高度処理プラントの概要は以下の通りです。

<河北省保定市銀定荘下水処理場高度処理プラント>
・場所     :中国河北省保定市
・処理水量   :31.5万㎥/日
・稼働開始   :2022年7月8日
・プラント設計 :中国市政工程華北設計研究総院有限公司
・プラント建設 :河北建設集団股份有限公司
・UFシステム設計:杭州水処理技術研究開発中心

                                   
                                   

<プラント 及び TBMC所在地>




<河北省保定市銀定荘下水処理場高度処理プラント」>©河北建設集団股份有限公司



<プラント内に納入されたUF膜モジュール>©河北建設集団股份有限公司



 

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